修学旅行だより
修学旅行 第2日目③ 平和講和
班別自主研修を終えて戻ったホテルでは、平和学習の一環として被爆者の方による平和講和を拝聴しました。
講師の方は実際に長崎に原爆が投下された際、爆心地から4kmほど離れた地域に住んでおり、当時2歳で被爆されました。当時の記憶はないものの、両親が残してくれた記録や自分の身に起きたことなどから、原子爆弾の恐ろしさを教えてくださいました。下記はその一例です。
・原子爆弾が炸裂した次の瞬間には、秒速440メートルの爆風と熱線が辺りを飲み込んだ。
※秒速440メートル=時速1580キロメートル(音速を超えています)
・爆風と熱線の次は、目に見えず痛みも感じない放射線が体を蝕んだ。
・原爆投下後の防空壕は、防空壕の外よりも悲惨な状態だった。
講師の方は、被爆して50年が過ぎたときにガンが見つかり、現在も闘病しています。そのような中で、講師の方が言葉を強めておっしゃっていたのは、「核兵器とは完全悪であり、絶対に使用してはならないものである」ということです。核兵器廃絶に向けた第一歩は「知ること」であり、知って学んだことで次は行動を起こしてほしいと話されていました。
今回の平和講和を通して、座学でしか学んでこなかった戦争に関する考えやイメージが、より具体性と現実性をもって学ぶことができました。生徒の皆さんには、これからの人生で今回学んだことを生かしてほしいと思います。
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